お寿司を食べる際、隣にどんなお飲み物を置くかで、その味わいは大きく変わります。
定番の日本酒はもちろんのこと、実はキレのいいビールやおしゃれなワインも、お寿司との素晴らしい組み合わせになるのです。
最近では、人気のウイスキーをハイボールで楽しんだり、手軽な焼酎やチューハイを合わせたりと、日本酒以外の選択肢も驚くほど豊かになりました。
しかし、選択肢が多いために

結局どれを選べばいいの?
と迷ってしまう方も少なくありません。
そこでこの記事では、数あるお酒の中からお寿司とのペアリングで失敗しない商品選びのポイント3つを丁寧に解説します。さらに、本当におすすめしたい銘柄をお酒の種類ごとに厳選してご紹介。
これを読めば、あなたのお寿司体験をより一層豊かなものにする、お気に入りの一杯がきっと見つかります。
- お寿司とお酒を合わせる際の基本的な考え方
- ネタごとの相性のいいお酒の種類
- 日本酒からワインまで、種類別のおすすめ商品
- 初心者でも失敗しないお酒の選び方のコツ
失敗しない!お寿司に合うお酒の選び方
- 失敗しないお酒選びのポイント3つ
- まずは定番の日本酒から知る
- 視野が広がる日本酒以外の選択肢
- 人気の銘柄に注目するのも手
失敗しないお酒選びのポイント3つ


お寿司に合うお酒を選ぶ際、やみくもに探すのは難しいものです。しかし、いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで、失敗のリスクを格段に減らすことができます。
ここでは、初心者の方でも実践できる3つの選び方のポイントをご紹介します。
第一に、「味わいの方向性を合わせる」という点が挙げられます。
これはペアリングの基本で、淡白な白身魚にはすっきりとした淡麗なお酒を、脂の乗ったトロや濃厚なウニには、それに負けないコクや旨味のあるお酒を合わせるという考え方です。料理とお酒が互いの良さを引き立て合う「同調」の関係を目指します。
第二のポイントは、「口内調和を意識する」ことです。お寿司は、ネタとシャリ、醤油、わさびが口の中で混ざり合って完成する料理。そこにお酒が加わることで、新たな味わいが生まれます。
例えば、ビールの炭酸やハイボールの爽快感は、脂の多いネタの後味をさっぱりと洗い流してくれますし、ワインの酸味は魚介の旨味を引き締めてくれる効果が期待できるのです。
そして第三に、「お酒とネタの『格』を合わせる」という視点も大切になります。
高級な寿司店で特別な時間を過ごすなら、少し奮発して上質なシャンパーニュや純米大吟醸酒を。気軽に楽しむ回転寿司やデリバリーであれば、手頃なビールやチューハイがぴったりです。食事のシーンや予算に合わせてお酒を選ぶことで、全体の満足度が高まります。



以上の3つのポイントを念頭に置くことで、無数にある選択肢の中から、あなたにとって最適な一本を見つけやすくなるはずです。
まずは定番の日本酒から知る


お寿司と言えば日本酒、というイメージを持つ方は非常に多いでしょう。この組み合わせは単なる伝統ではなく、味覚の観点からも非常に理にかなっています。
最大の理由は、お寿司も日本酒も同じ「米」を原料としている点です。米由来の豊かな旨味やほのかな甘みが、シャリの風味と自然に調和し、相乗効果を生み出します。
また、日本酒に含まれるアミノ酸などの成分には、魚特有の生臭みを抑える効果があることも科学的に知られています。これにより、ネタの持つ繊細な風味や旨味がよりクリアに感じられるようになるのです。
ただし、日本酒と一括りにいっても、その種類は様々。ネタとの相性を考えることで、ペアリングはさらに奥深いものになります。
ネタと日本酒の相性
寿司ネタの種類 | ネタの主な特徴 | 相性の良い日本酒のタイプ |
白身魚 (タイ、ヒラメなど) | 淡白で繊細な味わい | 淡麗辛口の吟醸酒、本醸造酒 |
赤身魚 (マグロ、カツオなど) | 旨味が強く、しっかりとした味わい | 米の旨味が豊かな純米酒 |
脂の多いネタ (トロ、サーモンなど) | 脂の甘み | 爽快な本醸造酒、フレッシュな生酒 |
光り物 (アジ、コハダなど) | 酢で締められ、独特の旨味と風味 | キレの良い辛口の純米吟醸酒、本醸造酒 |
タレを使ったネタ (穴子、煮魚など) | 甘辛いツメ(タレ)の味わい | やや甘口のタイプ、旨味のしっかりした純米酒 |
一方で注意点もあります。香りが非常に華やかな「大吟醸酒」などは、そのフルーティーな香りがお寿司の繊細な風味を覆い隠してしまうことがあります。
もちろん好みによりますが、ペアリングを主眼に置く場合は、香りが穏やかな食中酒タイプの日本酒を選ぶのが無難と言えます。
おすすめの日本酒「特別本醸造 八海山」


- キリっとした抜群のキレ味と、すっきりとした飲み口
- 料理の味を邪魔せず、むしろ引き立てる名脇役としての万能性
- 冷やすことでさらに際立つ、雑味のないクリアな味わい
「淡麗辛口」を語る上で欠かせない、新潟を代表する銘柄の一つです。日本有数の豪雪地帯である魚沼の軟水と、低温でじっくりと発酵させる丁寧な造りによって、雑味のないクリアでキレのある味わいが生まれます。
口に含んだ瞬間の柔らかな口当たりと、喉を通った後のすっきりとした後味は、まさに食中酒の鑑。お寿司の繊細な風味を一切邪魔することなく、ネタ本来の旨味を引き立ててくれます。
- 辛口でキレのいい日本酒が好きな方
- お寿司の繊細な味わいを邪魔しないお酒を探している方
- 様々なネタと一本で通せる万能な日本酒を求めている方
視野が広がる日本酒以外の選択肢


お寿司に合うお酒は、決して日本酒だけではありません。むしろ、日本酒が苦手な方や、いつもと違うペアリングを試したい方にとって、日本酒以外の選択肢は新たな美食の世界への扉を開いてくれます。
例えば、近年注目されているのが「ワイン」との組み合わせです。特に、キリっとした酸味とミネラル感を持つ辛口の白ワインは、魚介類との相性が抜群。白身魚や貝類の繊細な味わいを引き立て、まるでレモンを絞ったかのような爽やかさをもたらします。
また、私たちの食卓に最も身近な「ビール」も、お寿司の良きパートナーです。ビールの持つ炭酸が口の中の脂をすっきりと洗い流してくれるため、トロやサーモンのような脂の乗ったネタを食べた後でも、口の中をリフレッシュさせてくれます。
他にも、原料の風味を楽しめる「焼酎」や、爽快な喉ごしが魅力の「ハイボール(ウイスキーソーダ)」、そして手軽に楽しめる「チューハイ」など、お寿司と合わせられるお酒は実に多彩です。
これらの日本酒以外のお酒は、それぞれが持つ異なる個性によって、日本酒とはまた違った形でお寿司の魅力を引き出してくれます。固定観念にとらわれず、様々な組み合わせを試すことで、あなただけの最高のペアリングを見つける楽しみが広がるのです。
人気の銘柄に注目するのも手


たくさんのお酒の中から一本を選ぶのは、楽しい作業であると同時に、迷いも生じるものです。そんな時の一つの指針となるのが、「人気の銘柄」や「評価の高い銘柄」から選ぶというアプローチです。
多くの人に支持されているお酒には、やはりそれだけの理由があります。味わいのバランスが取れていて飲みやすい、コストパフォーマンスに優れている、特定の料理との相性が広く知られているなど、多くの人が「美味しい」と感じる要素を備えている可能性が高いのです。
特に、寿司店で実際に提供されているお酒のリストを参考にしてみるのもいい方法でしょう。プロが選んだお酒であれば、お寿司との相性も計算されているため、大きな失敗はしにくいと考えられます。
ただし、注意点もあります。人気があるからといって、必ずしもそれがご自身の好みに合うとは限りません。例えば、辛口のお酒が人気だとしても、あなたが甘口を好むのであれば、無理に人気商品を選ぶ必要はないのです。
あくまで人気銘柄は、選択肢を絞るための一つの「きっかけ」と捉えるのが賢明です。それを足がかりに、自分の好みやその日の気分、一緒に食べるお寿司のネタに合わせて最終的な一本を選ぶことで、より満足度の高いペアリングが実現できます。
おすすめのお寿司に合うお酒を種類別に紹介
- 乾杯の定番ならビール
- おしゃれなマリアージュならワイン
- 和の旨味を引き立てる焼酎
- 爽快なハイボール(ウイスキーソーダ)
- 気軽に楽しめるチューハイ
- 特におすすめの一本はコレ
- 自分だけの、お寿司に合うお酒を見つけよう
乾杯の定番ならビール


お寿司とビールの組み合わせは、意外に思われるかもしれませんが、実は非常に相性のいいペアリングの一つです。
最大の魅力は、ビールが持つ「炭酸の爽快感」にあります。シュワっとした炭酸が口の中をリフレッシュし、特にトロやサーモンのような脂の乗ったネタの脂分をすっきりと洗い流してくれます。これにより、次の一貫も新鮮な気持ちで味わうことができるのです。
一般的に、日本の大手メーカーが造る「ピルスナー」という種類のビールは、お寿司によく合います。これらはクセが少なく、キレのあるドライな味わいが特徴で、お寿司の繊細な風味を邪魔することがありません。
さらに、近年多様化しているクラフトビールの世界にも、お寿司と相性のいいものが存在します。
ビールのスタイル | 主な特徴 | 相性の良い寿司ネタ |
ヴァイツェン | バナナのようなフルーティーな香りと、苦味の少なさが特徴 | 白身魚、イカ、エビ、貝類など、甘みのある繊細なネタ |
IPA | 華やかなホップの香りと強い苦味が特徴(柑橘系の香りで苦味が穏やかなタイプがおすすめ) | 魚介全般(特に柑橘系の香りが合うネタ) |
サワーエール | 乳酸菌などに由来する、はっきりとした爽やかな酸味が特徴 | コハダやアジなど、酢で締められた光り物 |
ビールを選ぶ際は、まず定番のピルスナーから試し、慣れてきたら様々なスタイルのクラフトビールとお寿司の新たなマリアージュを探求してみるのも楽しいでしょう。
おすすめのビール「よなよなエール」


- カスケードホップ由来の、柑橘類を思わせる華やかでフレッシュな香り
- 香りだけでなく、飲みごたえのあるモルトの豊かなコク
- 醤油の香ばしい風味と見事にマッチする味わい
日本におけるクラフトビール人気の火付け役ともいえる、ヤッホーブルーイングの代表作です。一般的なビール(ラガー)とは異なる「エール」という種類で、豊かな香りとコクが特徴。
グラスに注いだ瞬間から広がるグレープフルーツのようなホップの香りは、魚介の風味を引き立て、醤油の香ばしさとも絶妙に調和します。
ただ爽やかなだけではない、しっかりとした飲みごたえは、マグロの赤身や脂の乗ったサーモンにも負けません。
- 香り豊かなビールが好きな方
- 普段飲んでいるビールとは一味違う体験をしたい方
- 味のしっかりしたネタや、醤油を多めに使う方
おしゃれなマリアージュならワイン


お寿司とワインの組み合わせは、少し意外に感じられるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば、食卓を華やかに彩る最高のマリアージュとなります。
最も重要な注意点は、ワインと生魚を合わせた際に感じることがある「生臭さ」を避けることです。この生臭さは、ワインに含まれる「鉄分」が魚の脂質と反応して発生することが、メルシャン株式会社などの研究で解明されています。
したがって、お寿司にワインを合わせる際は、この鉄分の含有量が少ないワインを選ぶことが最大の鍵となります。
これを踏まえ、具体的なペアリングをご紹介しましょう。
お寿司に合うワインの選び方
寿司ネタの種類 | おすすめのブドウ品種 | ペアリングのポイント |
白身魚・貝類 | ソーヴィニヨン・ブラン、シャブリ(シャルドネ)、甲州 | 爽やかな酸味とミネラル感が、ネタの繊細な旨味を引き立てます。レモンを絞るような感覚で楽しめます。 |
赤身・中トロ | ピノ・ノワール、ガメイ(ボジョレー) | タンニン(渋み)が少なく、軽やかでフルーティーな赤ワインがおすすめです。マグロの持つ鉄分や酸味と調和します。 |
光り物 | リースリング、プロセッコ(スパークリング) | 酢で締められたネタの酸味と、ワインの持つキリっとした酸味や果実味が良く合います。 |
全てのネタに | シャンパーニュ、プロセッコなど辛口スパークリング | 豊かな泡が口の中を常にリフレッシュさせてくれるため、どんなネタとも合わせやすい万能選手です。 |
逆に、避けるべきはカベルネ・ソーヴィニヨンなどで造られた、タンニンが豊富な重い赤ワインです。渋みが鉄分と結びついて生臭さを強調してしまう可能性が高くなります。
また、樽で熟成させた香りの強い白ワインも、お寿司の繊細な風味を覆い隠してしまうことがあるため注意が必要です。



これらのポイントを参考に、ぜひお寿司とワインのおしゃれなペアリングに挑戦してみてくださいね。
おすすめのワイン「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」


- 生臭さの原因となる鉄分の含有量が極めて少ない甲州種を使用
- カボスやすだちを思わせる、日本ならではの爽やかな柑橘系の香り
- 魚介の旨味を際立たせる、シャープで凛とした酸味
日本の大手ワインメーカー、メルシャンが長年の研究の末に生み出した、まさに日本の食文化に捧げる一本です。特別な酵母を使用することで、甲州ぶどうが持つ「和柑橘」の香りを最大限に引き出すことに成功しました。
その名の通り、グラスからは清々しい”きいろい香り”が立ち上ります。味わいは極めてドライで、キレのある酸味が特徴。この酸味が、白身魚や貝類の繊細な味わいを引き締め、お寿司との完璧な調和を生み出します。
- 繊細な白身魚や貝類とのペアリングを楽しみたい方
- ワインとお寿司を合わせる際の生臭さが気になっていた方
- 日本のぶどうで造られた、高品質なワインを試してみたい方


和の旨味を引き立てる焼酎


お寿司と同じく、日本の食文化に深く根付いている焼酎も、もちろんお寿司との相性は良好です。焼酎の魅力は、その多彩な原料によって生まれる風味の違いにあり、ネタに合わせて選ぶ楽しみがあります。
一般的に、お寿司に最も合わせやすいのは「米焼酎」です。日本酒と同じく米を原料としているため、シャリとの相性が良く、すっきりとクリアな味わいはお寿司の繊細な風味を邪魔しません。クセが少ないため、白身から赤身まで幅広いネタに対応できる万能性が魅力です。
「麦焼酎」もおすすめです。軽快でシャープな飲み口と、ほのかに香ばしい風味が特徴で、口の中をさっぱりとさせてくれます。特に、光り物や貝類と合わせると、お互いの良さを引き立て合うでしょう。
一方、「芋焼酎」は独特の華やかな香りと、しっかりとした甘みやコクがあるため、少し上級者向けのペアリングと言えます。淡白な白身魚などと合わせると、焼酎の個性が勝ってしまうことがあります。
しかし、煮穴子のような甘いタレを使ったネタや、脂の乗ったブリ、炙りサーモンといった味わいの強いネタと合わせると、焼酎の力強い風味が絶妙にマッチし、素晴らしい相性を見せてくれます。
飲み方は、焼酎の風味を直接楽しめるロックや水割り、またはお湯割りが基本です。お湯割りにすることで香りが立ち上り、特に脂の乗ったネタとの一体感が増します。和食ならではの、落ち着いたペアリングを楽しみたい方には、焼酎が最適な選択肢の一つになります。
おすすめの焼酎「鳥飼酒造 吟香 鳥飼」


- まるで日本酒の吟醸酒のように、華やかでフルーティーな香り
- 雑味がなくどこまでもクリアで、すべるように滑らかな口当たり
- 米焼酎ならではの、シャリと自然に調和する優しい旨味
「焼酎のイメージが変わる」とまで言われる、革新的な米焼酎です。58%まで磨いた米を使い、清酒の吟醸酒と同じように低温でゆっくりと発酵させることで、驚くほど華やかでフルーティーな「吟香」を生み出しました。その香りはトロピカルフルーツにも例えられます。
味わいは極めてクリーンで、米の優しい甘みがふわりと広がります。この上品な味わいは、お寿司の繊細な風味を一切損なうことなく、むしろ新たな次元へと引き上げてくれます。
- フルーティーで香り高いお酒が好きな方
- 従来の焼酎のイメージ(クセが強いなど)が苦手だった方
- お酒と食事の上品なペアリングを求めている方
爽快なハイボール(ウイスキーソーダ)


お寿司にウイスキー、特にハイボールを合わせるスタイルは、近年人気が高まっています。
この組み合わせの最大の利点は、ハイボールならではの「爽快感」です。炭酸の刺激が、ビールと同様に口の中の脂を効果的に洗い流し、次の一貫を新鮮な味わいで楽しむことを可能にしてくれます。
ウイスキーと一言でいっても、その産地や製法によって味わいは大きく異なります。お寿司と合わせる際に特におすすめしたいのが、「ジャパニーズウイスキー」です。
サントリーの「知多」や「白州」に代表されるように、日本のウイスキーは日本の食文化に寄り添うように、繊細でクリーンな味わいに設計されているものが多く、お寿司の風味を損なうことなく、見事に調和します。
また、スコッチウイスキーの中でも、アイラ島で造られる「アイラモルト」のような、ピート(泥炭)由来のスモーキーな香りが特徴のウイスキーも、特定のネタと非常にいい相性を見せます。
例えば、バーナーで炙ったネタや、燻製されたカツオ、脂の乗ったサバなどと合わせると、ウイスキーのスモーキーな香りとネタの香ばしさが一体となり、ペアリングの楽しさを存分に感じさせてくれるでしょう。
ウイスキー本来の味を楽しむならロックや水割りもいいですが、お寿司と合わせるなら、やはりハイボールがおすすめです。すっきりとした飲み口で食事の流れを妨げず、それでいてウイスキーの豊かな香りが、お寿司体験に新たな奥行きを与えてくれます。
おすすめのウイスキー「サントリーウイスキー 知多」


- とうもろこしを主原料とするグレーンウイスキー由来の、軽やかでクリーンな味わい
- ほのかな甘みと穀物の香りが心地よい、スムースな飲み口
- ハイボールにすることで、爽快感と繊細な味わいが一層際立つ
サントリーが長年培ってきたウイスキーづくりの技術を結集し、「和食との相性」を徹底的に追求して生まれたシングルグレーンウイスキーです。サイレントスピリッツとも呼ばれるグレーンウイスキーならではの、クセのない軽やかな味わいが特徴。
ハイボールにすると、その持ち味が最大限に発揮されます。お寿司の繊細な風味を邪魔することなく、優しく寄り添い、食事の時間を心地よく演出してくれる、まさに食中酒のためのウイスキーです。
- 食事中に飲むハイボールが好きな方
- ウイスキー初心者で、飲みやすい一本を探している方
- お寿司の味わいを主役にしつつ、お酒も楽しみたい方
気軽に楽しめるチューハイ


手頃な価格で手に入り、様々なフレーバーが楽しめるチューハイも、お寿司と気軽に合わせられるお酒の選択肢です。
ただし、全てのチューハイがお寿司に合うわけではありません。ペアリングを成功させる鍵は、「甘くない、ドライなタイプ」を選ぶことです。
果物の甘みが強いチューハイは、お寿司の繊細な味わいやシャリの酢の風味と喧嘩してしまう可能性があります。そこでおすすめしたいのが、レモンサワーやドライチューハイ、そして緑茶ハイなどです。
「レモンサワー」は、その名の通りレモンの爽やかな酸味と炭酸が特徴です。この酸味とすっきりとした飲み口が、魚介の脂をさっぱりとさせ、口の中をリフレッシュしてくれます。特に、トロやサーモン、ブリといった脂の多いネタとの相性は抜群です。
また、居酒屋の定番でもある「緑茶ハイ」も、お寿司との相性が非常にいい組み合わせです。緑茶に含まれるカテキンには、魚の生臭さを和らげる効果があるとされています。甘さがなく、食事の味を邪魔しないため、淡白な白身魚から濃厚なネタまで、幅広く合わせることができます。
このように、フレーバーを正しく選べば、チューハイはお寿司の最高のパートナーになり得ます。日常の食卓でお寿司を楽しむ際に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
おすすめのチューハイ「寶 極上レモンサワー <瀬戸内レモン>」


- ベースに「宝焼酎」を使用した、お酒本来の深みのある味わい
- 糖類ゼロ・プリン体ゼロで、食事に合わせやすいドライな飲み口
- 瀬戸内レモンの爽やかな香りと、キレのある酸味
数あるレモンサワーの中でも、特に「食事に合うこと」を追求した一本です。甘味料でごまかさず、ベースとなる焼酎の旨味を活かした本格的な味わいが特徴。瀬戸内産のレモンを丸ごと絞ったような、爽やかで自然な香りと酸味が口に広がります。
甘さがほとんどないため、お寿司の味わいを邪魔することなく、脂の乗ったネタの後味をすっきりとさせてくれます。まさに大人のための食中レモンサワーです。
- 甘い缶チューハイが苦手な方
- 食事と一緒に飲む、さっぱりとしたお酒を探している方
- 脂の乗ったネタを、最後まで美味しく楽しみたい方


特におすすめの一本はコレ


これまで様々なお酒の種類とお寿司との相性をご紹介してきましたが、「結局、どれか一本だけ選ぶとしたら何がいい?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
もし、どんなネタにも比較的合わせやすく、初心者の方でも失敗が少ない万能な一本を選ぶのであれば、辛口の「スパークリングワイン」をおすすめします。
フランスのシャンパーニュや、イタリアのプロセッコ、スペインのカバなどに代表される辛口のスパークリングワインは、まさにお寿司のための万能選手と言える存在です。
その理由は、きめ細かく立ち上る豊かな泡。この泡が、ビールやハイボールの炭酸と同様に、口の中を絶えずリフレッシュしてくれるのです。
白身魚の繊細な味わいを引き立てつつ、トロの脂や光り物の風味もすっきりと洗い流してくれるため、一種類のお酒でコースの最初から最後まで通すことができます。
また、ワインが持つ上品な酸味は、シャリの酢の酸味とも心地よく同調し、魚介の旨味を引き締める効果も期待できます。特に、柑橘系の果実や白い花のような香りを持つタイプは、お寿司との相性が抜群です。
特別な記念日にはシャンパーニュを、週末の食卓には手頃なプロセッコやカバを選ぶなど、シーンに合わせて使い分けられるのも魅力の一つ。
もし一本だけ選ぶのであれば、ぜひ辛口スパークリングワインを試してみてはいかがでしょうか。きっとあなたのお寿司体験を、より華やかで楽しいものにしてくれるはずです。
おすすめのスパークリングワイン「フェッラーリ ブリュット」
- シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵という伝統的な製法で造られる品質
- シルクのようにきめ細かく、美しく立ち上る持続性のある泡
- 熟したリンゴや白い花を思わせる、エレガントで上品な香り
国際的なコンクールで数々の受賞歴を誇り、世界の公式な晩餐会でも供される、イタリアを代表する最高峰のスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ伝統製法を用い、最低24ヶ月という長い熟成期間を経て生まれる味わいは、まさに複雑でエレガント。熟した果実の香りとパンのような香ばしいニュアンス、そして豊かなミネラル感が感じられます。
このしっかりとした骨格と上品な酸味が、あらゆるお寿司ネタの味わいを包み込み、高めてくれるのです。
- お祝い事や記念日など、特別な日のお寿司を楽しみたい方
- コースの最初から最後まで、一本のお酒で通したい方
- 価格以上の価値がある、高品質なスパークリングワインを探している方
まとめ:自分だけの、お寿司に合う酒を見つけよう
この記事では、お寿司に合うお酒の選び方から、種類別のおすすめまで、幅広くご紹介してきました。
最高のペアリングを見つけるための要点を、最後にまとめておきましょう。
- お寿司に合うお酒は日本酒に限らない
- 選び方の基本は味わいの方向性を合わせること
- 口の中をリフレッシュさせる効果も意識する
- 日本酒は米由来の旨味でお寿司と調和する
- 白身魚には淡麗辛口の日本酒が合わせやすい
- ワインは鉄分の少ない辛口タイプが基本
- 特にスパークリングワインは万能選手
- ビールの炭酸は脂の乗ったネタと相性抜群
- ヴァイツェンなどクラフトビールも面白い
- 焼酎は米や麦焼酎が初心者にもおすすめ
- ハイボールの爽快感もお寿司によく合う
- チューハイは甘くないドライ系を選ぶ
- 迷ったらプロ(店のスタッフ)に相談するのもいい方法
- 固定観念にとらわれず色々試してみる
- 最高のペアリングがお寿司体験を豊かにする